どうも僕です。
大手住宅メーカーに勤める友人Tくんが住まい作りについて教えてくれるということで、彼の会社に呼び出された僕と妻。
しかし蓋を開けてみれば、Tくんは僕が話を進めている『老舗ビルダー』を盛大にディスり始めた…
さてさて、どうなることやら…
友人Tくんのオラつきは続く
Tくんが何故こんなに怒りを露わにしてくるのかはわからないが、彼は元々頭の良い人間だ。何かしらの理由があってのことだろう。
とにかくここはプロの意見に耳を傾けるが吉。黙ってTくんの流れに任せよう。
大体さあ!どこが良くて、この2社と話しを進めてんの?お前?
え…いや…あれだ…雰囲気?とか…?
なんとも歯切れの悪い僕の返答にTくんは吐き捨てるように、そして間髪入れずにこう言いました。
お前それジジイになっても同じ事言えんの?
確かにジジイ、ババアになった時に『コテコテのアンティーク』や『コテコテのフレンチインテリア』をずっと好きでいられるかは疑問符がつく…
洗練されていないコテコテの物はブームが終われば、ある日突然『陳腐化』するのはよくある話だ。
……。(涙目)
あとは!(威圧)
Tくんは『まるで子供が悪いことをした時に母親が余罪を追求する時』のようなテンションで僕に追い打ちをかける。
あ…あとは構造とか…? なんか土台とか、柱とか80年くらいもつらしい…です…(おびえた目)
おいおい…(呆れながら)
Tくんはため息混じりにそう言いながら、落ち着いた口調でこう続けました。
あのさぁ…そこで施工した”80年経った土台や柱”を誰か見たヤツいるのか?
!!
クッ…一言も言い返せねぇ…
確かにTくんの言う通り、そんなもの誰ひとりとして見ていない。そしてこの先、見ることが出来る人間もいないだろう。
少し考えればわかるじゃないか…僕はもしかしてアホなのか?(そうです)
住宅の営業マンなんて良いことしか言わねえんだから、いちいち鵜呑みにすんじゃねぇよ
その後も僕に対する『お説教』とも取れる家造りレクチャーと、住宅の営業マンであるTくんが住宅の営業マンをディスりまくるという、ちょっとした修羅場が展開された。
とにかく、この2社はやめておけ。両方とも評判が良くないし
そうか…でも、もう少しだけ話しを進めてみるよ。Tくんの言ったことを踏まえてさ
時間の無駄になるよ?
冷や水を次々にバケツリレーがごとく、ぶっかけらる僕…
あ゛あ゛ぁ゛あ゛ぁ゛ーーーー
もうどうしろっていうのよぉぉ!!
次から次へと完全否定しやがって!!
なんだ?死ねばいいのか?僕は死ねばいいのか???
いいよ!殺せよ!
ほら!殺せ!
フルボッコにされる僕を見て妻は…
何故か笑っている。
…(クスクス)
ちくしょう…僕だってわかってんだ…Tくんの言うことが正論だってことを。
でもさぁ…妻に否定されて、打合せでも否定されて、挙句の果てに友達にも否定されたらどうしたら良いかわからなくなるよ…
クソ…まぁいい…
Tくんも僕の為に良かれと思いアドバイスをくれているっていうのも、十分に理解している。
どこの工務店にするかは大決定したわけじゃないし、幸いゆっくり考える時間もある。
そんなことよりも、今回のレクチャーのもう一つの命題である『値引き交渉のやり方』をTくんに聞くことにしよう。
住宅の営業マンが教える値引き交渉の秘訣とは…!?
僕は気を取り直して『値引き交渉の方法』をレクチャーしてもらうためにTくんにこう尋ねました。
ところで値引き交渉とかってさ、どのタイミングでどういう風にやればいいの?
するとTくんが呆れた顔でため息をつき『お前は本当に何も分かってないな』というような表情でこう言い放った。
値引き交渉はするな。しなくていい。
はぁ?なんで?!
こいつ正気か?値引き交渉すんのは当たり前じゃねぇか!
いくらTくんが腕っこきの百戦錬磨の営業マンでも、それはおかしいだろ!そのくらいは素人の僕にだってわかることだ。
取引に交渉は付き物。
ましてや、家のような非常に高価な物を購入するのであれば『たとえ1%』でも値引いて貰えれば効果は絶大じゃねぇか!
無責任なこと言ってんじゃねぇ!
僕の少し苛ついた表情をTくんは直ぐに感じ取ったようだが、一切ひるむ様子はない。
お前さ…(そんなこともわからないの?)
何? 全然意味わかんねぇよ?!
値引き交渉なんてしなくても、ちゃんとした営業マンなら言わなくてもやれることはやってくれるから
更にTくんは続ける。
いいか?信頼関係が出来ていれば、いちいちくだらねぇ駆け引きをしなくてもやってくれんだよ
ぐぅ正論である。
言い換えれば、駆け引きをしなくてはならないような人から家を買ってはいけないのである。
こんな当たり前のことすら気付かない僕って最高かw
それはわかった。じゃあさ、コストダウンってどういう風にやればいいの?
これも忘れずにプロのアドバイスを聞いておかなくては…
そんなもん、建物を小さくしてやれば解決だ。いいんだよ。家なんて小さくて。
極めてシンプルな答えで真理である。
しかし当時の僕がこれを理解するのは、まだだいぶ先の話である。
最後に言っておくな。営業マンとは徹底的にやりあえ。遠慮、妥協はいらない。それでダメなら他に行けばいい。大丈夫だ
Tくんのアドバイスは力強い説得力を持つ心に響くものであった。
僕はその言葉を胸に住まい作りをもう少し頑張ってみようと思った。
つづく
ということで、本日も最後まで読んで頂きまして本当にありがとうございます!それではまた次回お会いしましょう!
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