どうも僕です。
現場以外のことに『からっきし』のおっさんが連れて来た、助っ人ローン担当者に困惑する僕。
会社の雰囲気、建物の雰囲気とは一線を画するこの男…
※画像はイメージです。
小脇にiPadをかかえ、妙にぎらついた目つきで胡散臭さ満点だ。
人を見た目で判断するのは良くないことであるが、どう贔屓目に見ても誠実さの欠片も感じられない印象。
おっさんとは対象的なキャラである。
うーむ…これは…ちょっと…
僕は急に不安になり妻の方を見てみると、妻も完全にひいている。
さてさて…どうしたもんか…
大丈夫?与沢くん?
聞けばこの与沢くん(仮名)は新卒で入ったばかりだという。ギラついた目つきに圧倒され新卒のフレッシュさが全く感じられなかったので、僕も妻もこれにも驚いた。
うーん。この大事な時に思わぬ伏兵だ。途中までいい感じだったのに…
そして、何故新卒のあんちゃんが『大事な大事なローンの担当者』になっているんだ?
話は少し変わるが、家は住んでからのほうが長い。
きちんと無理のない資金計画を練らなければ、せっかく良い家を手に入れたとしても安心して日々の生活を送れない。
金欠になりながら苦しい思いをして住宅ローンを支払うなど、本末転倒の極みである。
であれば、住宅ローン及び資金計画は出来れば”ローンというものを知り尽くしたベテラン”にお願いしたいというのは当然の心情。
仮におっさんが住宅ローンに精通していて、与沢くんの教育係としてサポートしながら資金計画を立案していくのであれば、まだ理解できる。
しかしながら、今の状況は『与沢くんがおっさんをサポート』する構図になっている。
不安しかねぇぇぇ!!!
懸念材料は満載だが、とりあえず今は頼る人間が与沢くんしかいない。現段階の状況の説明を行い、住宅ローンと資金計画を相談してみよう。
妻が僕の信用情報など諸々の説明し、ローンが使えるタイミングや予算、月々の支払いの限度などの詳細を与沢くんに伝えた。
与沢くんは、真剣な顔と笑顔を使い分けてしっかりと聞いてくれている。
あれっ、もしかして結構ちゃんとしてる?
その後、一通り話を聞き終わった与沢くんがこう言いました。
事情は大体わかりました。一旦、銀行にローンの審査を出してみましょう
!?
?
は…話…聞いてた…?
ん?ん? あれ? なんか会話が噛み合ってないぞ?
僕も妻も、そしておっさんまでも頭の上に『?』マークがありありと浮かび上がっていた。
ねぇ? 与沢くん? 話を聞いてた?
妻が説明したのは『クレジットの信用情報に問題があって、今はローンが使えない』って話ですよ?
で、それを踏まえて『信用情報がリセットされて使えるようになった時に、どのような段取りで計画を進めるか?』を相談しているのに…
なぜ審査を出す話になっているんだ?
どこでどう話が脳内変換されたら審査を出す話になるのか理解に苦しむが、与沢くんは至って真剣な表情で提案してくる。
あの、信用情報の絡みでローンは今は使えないんです…が…
小心者の僕は初対面で気まずくなるのが嫌だったので、なるべく与沢くんを責めないように指摘した。
大丈夫です!なんとかなります!
何を根拠に彼は自信満々に『なんとかなる』と言っているのだろう…? もしかして僕のブラックっぷりを軽く見ているのだろうか?
まぁ、そうですよね。世の中に”超絶ブラックリストの人間”が家を買いに来るとは 『まだピュアな新卒の与沢くん』の想定外かもしれませんよね。
ここはちゃんと言っておかなければならない。僕のブラックっぷりを!(ドヤァ)
あの僕の信用情報、そんなレベルの汚れ方じゃないんです(得意げに)
『喉元過ぎれば熱さ忘れる 』ではないが、この頃になると自分の恥であるブラックリストの話をネタに出来るほど僕は開き直っていた(クズ定期)
にも関わらず与沢くんは…
とりあえずやってみませんか!
と、食い下がる始末。
与沢くん…? 君さ、 ただ単に『ローンの審査を出してみたいだけ』じゃないの? 積極的に仕事に取り組む姿勢は良いのだけど、そのリスクわかってる??
でも審査に落ちたら、その履歴も残りますよね?
あ、そうなんですか?
……。
わかってませんでした。 案の定、不安は的中です。
しかし『強力な与沢くんのプッシュ』と『もしかしたら?!』というスケベ心により、銀行にローンの審査を出す事になった。
その後、次回の約束とローンの事前審査に必要な書類を指示され、打ち合わせは終了した。(あほですねー。絶対通らないのに。)
帰りの車中にて
与沢くんの登場により、ほんのり疲労感を感じながら僕たちは車を家路へと向けた。
あのローンの担当の人どう?
あれはないでしょ(半笑い)
家計を握りる妻は”論外”とばかりに失笑しながら、吐き捨てるようにそう言った。
確かにあれは無いなぁ…
資金計画は設計と同等に重要である。その部分が頓挫する懸念があるなら『やらないほうがまし』である。
この話…ポシャっても仕方ないな…と思った矢先に、妻がこう言いました。
まぁ、家は良いんだけどね
おっ!ということは、続行ってことだな!これだけでも大収穫だ!
そんなこんなで状況がめまぐるしく変化しながら、僕の住まい作りは少しづつだが前に進むのであった。
つづく
本日も最後まで読んで頂きまして本当にありがとうございます!それではまた次回お会いしましょう!
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