僕の失敗。マイホーム編。

普通の家造りで満足出来なかった僕。失敗から学び、自分にとって最高の住まいを手に入れた僕とそれを造った変態達の話。僕の失敗。ライフスタイル編も合わせて読んで頂けたら幸いです。

It's better to
burn out than
fade away


これから住まい造りをする人に捧ぐ…

【新装版】第57話 謝罪と和解。その2

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f:id:burning0069:20170625101613p:plainどうも僕です。

 

妻との関係を修復すべく家族会議を開いたのだが、またもや僕のクズっぷりを盛大に展開し、仲直りするどころか逆に悪くしてしまった僕。

 

そして、妻の老舗ビルダーで家を建てたいという意思は変わらない…

 

僕は老舗ビルダーとの住まい作りはとっとと手仕舞いにして、他の業者で1からやり直したいと思っていた。

 

イチから…いいえ、ゼロから始めましょう! 

 

そうなると、何れにせよ(妻の望みを叶えるにしても、僕の望みを叶えるにしても)悔しいが老舗ビルダーの営業さんに謝罪しなくてはならない。

 

クソッーーーーーーー!!! ©24-TWENTY FOUR-

 

この時、僕は悟ったのである…

 

誰かを変えるのは不可能…

 

自分が変わらなければ、この状況を打破出来ない。アリストテレス曰く…

 

『垣根は相手が作っているのではなく、自分が作っている』…つまり、問題は常に自分の内なる部分にあり、また答えも自分の中にあるということ。

 

言い換えれば、全ての問題は自分自身で解決出来るということ。そして、自分が変わればもしかしたら相手も変わるかも知れない!!

 

 

 

…なんて高尚なことはクズな僕が思うはずもなく、ただのヤケクソなんですけどね。

 

ってかね…もうね…この状況で僕に出来る事は『この空っぽの頭』を下げるくらいですよ。

 

とにかくローンだけは守らなくては!って気持ちが99.95%で、ほぼそれしかモチベーションがありませんよ…ハッキリ言って渋々です。

 

とにかく謝ってくればいいんでしょ!謝ってくればさ!

 

事前に約束していた日時に、妻と一緒に老舗ビルダーに向かう

f:id:burning0069:20170625104111j:plain

その日、営業さんが日中外回りの予定があったため、夕方に会う約束をしていた。

 

日が暮れていくにつれ、僕のテンションも暗くなっていったが、こればっかりは逃れることは出来ない。

 

モヤモヤしているうちに、あっという間に老舗ビルダーに到着し、妻を車に残し車を降りた。

 

じゃあ行ってくるから(ふてくされ)

 

…。

 

なんにもなしかよ!!

 

ちくしょう…足が重い…まぁいい…さっさと行って、さっさと謝って、さっさと終わらせよう…

 

『クソ…なんでこんな目に遭うんだ…!クソ…クソ…!!』

 

僕は心の中で呪いの言葉を繰り返し唱えながら、老舗ビルダーの社屋に入った。

 

思わぬ伏兵…! 不意打ち…!

10_1203不意打ちいつものように打ち合せルームに案内されると、すぐに営業さんが入ってきた…

 

と、もう一人?

 

!?(誰だ?)

 

恰幅のよい50代くらいのメガネをかけた男性が、営業さんと一緒に打合せルームに入ってきた。

 

一体誰だ? そして、何のためにこの場に来たんだ? 

 

ど…どうも…

 

お待たせしました

 

どうも。失礼します

 

やたらと声に張りのある50代のこの男一体? 

 

◯◯の上司の取締役の◯◯です

 

!!

 

上司だと…しかも、なんかオーラが出てる…

 

クソッ…これは分が悪い!話し合いを進めるに当たって2対1はマズい…!しかも相手は百戦錬磨っぽいオッサン…!更に取締役だと?

 

思わぬ伏兵!不可避の不意打ち!!

 

この野郎…!!こんな『しょうもない小競り合い』に取締役を投入してくるなんてルール違反だろ!!

 

この前、義父を投入したことへの仕返しか…?

 

クソっ!やられた!これは想定外だ…安易にノコノコと敵地に単身で乗り込んだ僕のミスだ…!

 

僕は以前自分の仕事で『ややこしい客』に絡まれた時の事を思い出していた。

 

あり得ないクレームをつけてくる客の対応にどうしようもなくなって、上司に助けを求めたのだ。

 

会社のルールというか、慣例で『手に負えなくなった事案』は、自分よりも決済権がある上司に任せると言うのはよくあること。

 

上司を使って一人前w

 

その時は最終的に上司が『ややこしい客』に対して、相手の要求を一切飲まずに毅然とした態度で挑み、話をまとめたのだ。

 

もちろん客は、自分の要求が通らなかったことに『腹を立てブチ切れていた』が上司の決定は会社の決定であり、話はそれで終了。

 

つまり、今の僕の状況は上司が出てきて『逆クロージング』されようとしているのかも…!?

 

早速、その上司が切り出してきた。 

 

この前のお話は伺いました(威圧)

 

…はい(震え声)

 

…。

 

口論になったと聞きました

 

…。(コイツ…今回の件の、何をどんな風に、どれだけ知っているんだ?)

 

淡々とポーカーフェイスで話す上司の表情からも、営業さんの表情からも何も読み取れない…

 

いや…あの…(あたふた)

 

血の気が引き、背筋に冷たいものを感じる。

 

うちの営業が申し訳ございませんでした

 

?!

 

失礼なことを言ってしまったと報告を受けてます

 

ほほう…そうきたか…

 

落ち着いて、よくよく営業さんを見てみると涙目になって萎縮している。

 

あれぇ???

 

あれあれぇぇぇ??

 

営業さんさぁ、このまえ「これが私の営業スタイルなんで問題ありません!!(ドヤ顔)」とか、なんとか啖呵を切ってませんでしたぁぁぁ!?

 

ちょっと上司にヤキ入れられたらそれですかぁ?(クズ定期)

 

「ねえ どんな気持ち aa」の画像検索結果

 

もっと自分を貫けよ?(お前が言うな!)

 

なんだよ?もっと僕を楽しませろよ?(当時の僕を殴りたい)

 

なんにせよ、ここはチャンスだ…!

 

この流れ…!止めるな!

f:id:burning0069:20170211164542p:plainこれは話の展開を五分五分…いやそれ以上の形でまとめることが出来るかもしれない。

 

よし…ここは…謙虚に自分の非を認めた上で、許しを請う作戦でいこう。

 

 …元はと言えば僕が悪いんです

 

いえいえ…

 

僕も実は業界は違えど、ものを売るという仕事をしています。なのに売る側の気持ちを考えずに自分のわがままばかりを言ってしまって…

 

心にもない言葉を並べ立て、インチキな反省を演出しつつ、僕の名調子は続く…

 

営業さんにはローンを通すのに頑張ってもらったり…ローンが通るかわからないのに長い時間打ち合せをして頂いたりしたのに…失礼な態度ばかり取ってしまって… 

 

これは半分本心なのです。まぁ嘘の中にホントの事もミックスすることで、嘘がリアルになりますよねーw

 

ウチにも問題がなかったわけではないので、そこは…

 

そう言いかけたのを遮るように僕が話をする。完全に僕のターン。

 

実は…休みの日に営業さんと偶然に遭遇したことがあったんです。そんなご縁もあったのに、こんなことになってしまって…すごく反省しています… 

 

もうね、どうでもよいクソエピソードを混じえながら、オスカー賞ばりの演技を全力ですよ。

 

ふと営業さんの顔を見ると、頬が紅潮して目が更に涙目になっている。

 

 

 

 

効いてる♡効いてる♡

 

なので、営業さんは悪くないんです…同席していた設計さんに聞いて頂ければ事の次第がわかるはずです…

 

これも半分事実ですね。

 

…わかりました。それでは後はお二人でお話ください   

 

そう言って上司は席を立った。

 

改めて、この前のお詫びをします。申し訳ありませんでした… 

 

私の方こそ…

 

いやいや、謝らないでください。僕が悪いんです。今後とも宜しくお願いします 

 

こちらこそ、宜しくお願いします

 

こうして、一度は盛大にケンカ別れをした老舗ビルダーに『僕の謝罪を受け入れてもらい』無事に和解に至った。

 

車に戻り、妻に経緯を説明する…

 

とりあえず和解できたよ…

 

複雑な表情を浮かべながら少し間を開けて、妻が一言だけ言った…

 

………わかった

 

つづく 

 

ということで、本日も最後まで読んで頂きまして本当にありがとうございます!それではまた次回お会いしましょう!

 

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