僕の失敗。マイホーム編。

普通の家造りで満足出来なかった僕。失敗から学び、自分にとって最高の住まいを手に入れた僕とそれを造った変態達の話。僕の失敗。ライフスタイル編も合わせて読んで頂けたら幸いです。

It's better to
burn out than
fade away


これから住まい造りをする人に捧ぐ…

【新装版】第31話 妻の意思。

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f:id:burning0069:20170515092111j:plainどうも僕です。

 

どうにもこうにもならないモヤモヤ感MAXの気持ちから逃れるために、「住まい作りは妻の為」と明らかに誤った判断を元に自分に言い訳をして、無理矢理自分を納得させる僕…

僕さえ黙っていれば、すべて上手くいく…

 

僕がひたすら静観していれば、住まい造りがスムーズに進行していくのは間違いないだろう。

 

というのも、事実妻も老舗ビルダーとの打ち合せに非常に手応えを感じており『契約しても良い』という意思表示を僕にしていたからだ。

 

であれば… 

 

良し!ここはやっぱり家族が喜ぶことが一番でしょ!妻のやりたいようにしよう!間違いなし!

 

そんな僕と妻の決意を胸に、前回の老舗ビルダーとの打ち合せからほどなくして、第二の矢として用意した工務店との打ち合せに向かうのであった。

 

第二の矢として用意した工務店との2回目の打合せに向かう

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この工務店では、老舗ビルダーとは少し違う感じでプランをしようということを事前に決めていた。

 

というのも、前回見せてもらったモデルハウスの『シンプル&ナチュラル』な感じが僕と妻の心をガッチリと掴んだためだ。

 

また、老舗ビルダーとは違う可能性を選択肢に入れたかったからという考えもあった。

 

まぁ聞こえの良い言い方をすれば上記のような言い回しになるが、本音を言えばこの工務店には非常に悪いが違う可能性を提案してもらって、老舗ビルダーとのプランに生かそうという思惑が我々夫婦にあったのだ。

 

ちなみに今回の打ち合せは、モデルハウスではなく工務店の本社にて行うことになっていた。

 

工務店に到着し、受付にて名前を告げ、打ち合せスペースで椅子に座って待つ。

 

しばらくすると営業さんが笑顔で現れた。

 

先日はありがとうございました。本日も宜しくお願いします!(ニコッ)

 

!!(嗚呼…なんて可愛らしい笑顔なんだ!)

 

もうね、その可愛さったら『広瀬すずちゃん』や『本田翼ちゃん』をも軽く凌駕するかわいさと言っても過言ではない。

 

僕の人生において、後にも先にも小太りの思いっきり中年丸出しのおっさんの笑顔でこれほど癒されたことはなかった。

 

こちらこそ宜しくお願いします!

 

お願いします! 

 

不穏な思惑を孕んだ打合せ開始

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プランについて話を始める前におっさんがプライベートな話をし始めた。

 

実はこの前の休みに家族で出かけましてね

 

は…はい(困惑) 

 

急にどうした?おっさん?

 

僕は困惑混じりの相槌を打つとおっさんは得意げに休みの日に子供と奥さんを連れて出掛けた先でソフトクリームを食べた話をしたのだ。

 

オチは特になく、そっち方面に行ったら『是非そのソフトクリームを食べてください』という主旨の話だった。

 

当時の僕はおっさんが何故このような話をしたのか疑問であったが、今はよく分かる。

 

おそらくオッサンの狙いは『アイスブレイク』だったのであろう。

 

アイスブレイクとは、初対面の人同士が出会う時、その緊張をときほぐすための手法。

集まった人を和ませ、コミュニケーションをとりやすい雰囲気を作り、そこに集まった目的の達成に積極的に関わってもらえるよう働きかける技術を指す。

※Wikipediaより引用 

 

このおっさんは僕の病み始めた心を知ってか知らずかわからないが、話しやすい土壌造りから打合せを始めようとしたわけだ。

 

アイスブレイクにはゲームをしたり、自己紹介をしたりと様々な方法があるが、このおっさんは取り留めのない世間話を用いて僕達の緊張を解いてくれた。

 

ネタはともかく、こういう心遣いをしてくれるほど誠実な人柄だということは良くわかった。

 

いいね〜!おっさんやるねぇ~!

 

ということで、オッサンの小咄が終わったので早速プランについて妻が説明する。

 

持ち込んだメモ、手書きに図面や資料を駆使して出来るだけ事細かに妻はおっさんに伝えた。

 

僕は口出しをしたかったが、歯を食いしばりその様子を黙って見ることに集中した。

 

おっさんは妻の話を熱心に聞き入る。

 

と同時にちょっと大きめのメモパッドを取り出して、ペンを持ち右手を動かし始めた。

 

その場でラフプランを書き始めたのである。

 

『この間取りの場合はここに扉が設置されて、こういう収めになる』とか『この場合はここに窓がついて、こういう収めになる』という具合にちゃんと細部まで詳細を説明しながら簡単な図面を書いてくれた。

 

そうか…!現場(施工)をよく知る営業さんはこういうことができるのか!

 

やっぱ設計や施工出身の営業さんは優秀だな!(あくまで個人の感想です) 

 

更に平面上だけでは伝わらないものに関しては、どんな感じになるのかを立面図を書いてわかりやすく説明してくれるので意思の疎通が非常にスムーズである。

 

こんな感じになりますよー

 

設計さんが同席すれば同じことは出来るかも知れないけど、これには心から関心しました。

 

おそらく、この後にする設計さんとの打合せでも意思の疎通は普通の営業さんよりスムーズであろう。

 

ってな感じでその日はプランについて打ち合せをして終了。その他の話は特にしなかった。

 

帰りしなお見送りをしてくれる営業さん。

 

ありがとうございました!

 

うぉっ…直角お辞儀!

 

車で帰る我々夫婦が見えなくなるまで、見事なまでの直角スーパーお辞儀!

 

まるで中国雑技団の人間ピラミッドの一番下の人みたいな体制で頭を下げ続けるおっさんに『愛おしさ』すら感じてしまいました。

 

おっさん!やるじゃねぇか!

 

いい人だね

 

……。

 

妻は何か気に入らないことがあったのか? 黙ったまま前を見つめている。

 

…今日、どうだった?

 

しばしの沈黙の後、妻がつぶやいた。

 

……こっちの工務店にしちゃう?

 

!!!!!!!!

 

妻の意思…

 

ブレブレである。

 

つづく

 

ということで、本日も最後まで読んで頂きまして本当にありがとうございます!それではまた次回お会いしましょう!

 

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