どうも僕です。
老舗ビルダーの営業さんとの電話のやり取りで、ますます気まずくなった僕。
一体、何をどう言ったら彼に思いの丈を伝えることができるのであろう…?
今回の件を踏まえて念押しで妻にもう一度確認したが、やはり老舗ビルダーで話は進めたいとのこと。
あー、そうですか。わかりましたよー
ハイハイ。そうですよねー。僕が貝になればいいだけですもんねー。簡単なことですよねー。(棒)
そんなこんなで、今日は待ちに待った『第二の矢として用意した工務店』との打ち合せの日だ。
今の僕にとって唯一の癒しであり、希望である。
僕は妻の心変わりを祈りつつ、打ち合わせに向かうべく車を走らせた。(今回も打合せは工務店の打合せルームで行う)
おっさんとの楽しい時間(打合せ)
そう言えば、『おっさん、おっさん』と言ってはいるが、実は僕達(当時30代前半)とそんなに年齢は変わらないのであしからずw
受付を済ませ、いつもの打合せルームでテーブルについて待っていると満面の笑みでおっさんが現れた。
本日も宜しくお願いします!
こちらこそ宜しくお願い致します!
うん!うん!おっさん!今日もかわいいよ!
すみません。ちょっと話は飛びます。
僕も接客業の仕事に就いて20年ほどになるのですが、兎にも角にも『笑顔』って本当に大事だということをおっさんの対応を見て再認識しました。
フェイシャルフィードバックっていう概念があるように、顔が笑顔なら感情も楽しくなるっていうの、マジでありますよ。
事実、おっさんの笑顔に釣られて僕達も笑顔になって、楽しいポジティブな気持ちになってますもん。
それに比べて、あの愛想のない若造ときたr
失礼。話を戻します。
この日はファーストプランの提示(超楽しみ!)と資金計画を主に打ち合せをする予定であった。
ちなみにローンが今現在使えないことは既に伝えてある。
まず、現地調査の資料になります
おぉ!!
『THE 書類!』という感じのしっかりとしたA4のファイルに、様々な角度から土地を撮影した写真と法務局で取得したであろう書類がきっちりとファイルされている。
今まで打合せをした業者でここまでキッチリと現場調査をした会社はなかったし、ましてや打合せに使うためにファイリングして持ち込むなんてことは一切なかった。
最近では一回も現場に行かない設計さんがたくさんいる中で、この工務店ではちゃんと設計さんを連れて現場に赴いたという。
ほう。なかなか高性能なおっさんじゃないか!ってか、この工務店の家造りの方針がしっかりしているのかな。
それに比べあの若造ときたr(2回目)
その後、おっさんが土地に関する説明と自分なりの解釈を一通りして、ファーストプランを見せてくれた。
ファーストプラン開示
おおぉぉぉぉ…!これ…かなりいいぞ…!妻の表情も輝いている。
そのプランは正方形の枠組みに無駄なく要望を盛り込んだ、かなりクリティカルな間取りであった。
1階には寝室と居室をなるべく廊下を少なくして配置して、リビングダイニングと水回りは2階。
2階のスペースは間仕切りを可能な限り取り払って、広々とした空間を実現。
特に家事導線についてはピカイチで『トイレ、ユーティリティ、バスルーム』を一直線につなげていて、日常の作業効率アップが望めそうだ。
おっさんは各間取りの説明を身振り手振り、時にはその場で書いた『手書き図』を駆使して丁寧に解説してくれた。
おっさんの言い回しやボキャブラリーは微妙だが『伝える!』ということに一生懸命な姿勢には好感を覚える。
気持ちって大事!
その熱量を感じたのかどうかはわからないが、妻も熱心におっさんの説明を聞き入っていた。
『良し!おっさん!頑張れ!なんとか妻を説得してくれ!』と僕は祈るような気持ちで戦況を見守った。
ちょうど一時間位経ったころだったであろうか、一通りプランに目を通した妻がこう言った。
実はもう1社、話を進めている工務店があるんです
!!
このタイミングでまさかのカミングアウト(ネタバラシ)である。なぜ?
カミングアウトを受けてのおっさんの反応
元々、この工務店でのプランを老舗ビルダーでのプランに活かそうという思惑があったのだが、もしかすると少し戦況が変わってきているのか!?
プランだけ拝借…いやもとい”泥棒して”お断りするつもりなら、わざわざおっさんにネタバラシなど不要だ。
つまり、このカミングアウトは妻におっさんと家造りをする可能性が芽生えた証拠であり、宣言と考えて良いだろう。
そして、おっさんは妻の宣言を聞いて、すぐにすべてを察したかのようにこう答えた。
相見積もり歓迎ですよ(ニコッ)
!!(このおっさん、マジで頼りになる!)
そして、たぶん当社のほうが安く作れますよ(さらっと)
!!
おっさん曰く、この工務店の母体の会社の本業である公共事業などの建設業が利益を生んでるので、こちらの住宅事業ではある程度価格調整が出来るとのこと。
それが本当かどうか確かめる術はないし、なんらかの方便かも知れないが値引きは大歓迎である。
それにしても、もしかしてこの流れは…?!
そうなんですか!ありがとうございます!
妻は安堵の表情で応えた。
カミングアウトをもし悪い方に取られていたら、信頼関係もクソもない。正直に話をしたことが功を奏したことに安心感を得たのだ。
そうだ、あの質問をおっさんにしてみよう…
あのー、外壁材や屋根材について少し教えてもらえませんか?
僕の『事細かな(いやらしい)質問』におっさんは嫌な顔ひとつせずに迷いのない受け答えで、屋根材や外壁材の仕様や耐用年数、ランニングコスト、保障制度などなど、聞いていない事まで完璧に答えてくれた。
流石現場を知る人間!素晴らしい!
いや、それだけではない。おっさんの一生懸命な人柄と会社の方針が素晴らしいのだ。
このようなやり取りを経て、僕も妻もホクホクだったのだが…
しかしこの後、妻の心にストップがかかってしまう出来事が起こるのであった。
つづく
ということで、本日も最後まで読んで頂きまして本当にありがとうございます!それではまた次回お会いしましょう!
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