どうも僕です。
前回、友人Fくんの新築した家を見せてもらい『もしかして、普通が一番?』と考え始めた僕…
確かに一世一代の大きな買い物…いやもとい、取り返しのつかない買い物で冒険するのは如何なものか? という懸念は正直拭い去れない。
順当に考えれば『可もなく不可もなくで、ちょっとオッサレー!』な感じに留めておいた方がストレスは少ないだろう。
迷走をするリスクもグッと減る…
妻にその事を話したところ、大筋で同意している。
もう迷走はイヤ
であれば…普通とは言えど、あちらこちらに小技が効かせてあるこのビルダーは正しく渡りに船。
かなり良いんじゃないかな?
善は急げ!早速モデルハウスへ!
そう思い始めた僕は早速行動を起こした。
今まで僕は自分でプランを考えなければ、自分自身がプロデュースしなければ、満足のいく家を作れないと思っていた。
しかし、建築に明るい友人夫婦(1級建築士)が全てを任せるほどの、このビルダーにすべてを任せてみるのも良いかもしれないな…
物は試し!任せてみるもまた一興!
そんな思いを胸に様々なことを検証すべく、僕は単身(ノーアポイントで)モデルハウスへ向かった。
そのモデルハウスは20棟ほどのモデルハウスが立ち並ぶ、市内の住宅展示場の一角にあった。
おぉ…!
※画像はイメージです。
エッヂの効いた外観は、形は違えどFくんの家と同じ匂いがする。作るにあたってのコンセプトが徹底して統一されているのであろう。
お金をかけて作るモデルハウスと、実際建てた家のイメージが違い過ぎるという現象はよく起こることではあるが、ここはモデルと実際の施工例が非常に近い。
時間にして10分少々外観のチェックを“いやらしく”した後、インターフォンを押して中へ入った。
高級感のある背の高い玄関のドアを開けると、20代くらいの若い女性がいた。
いらっしゃいませ!
お…お邪魔します!(カワイイ…!!)
どうぞ!
…
…?
もうここに決めてしまおうかな。
…失礼。話を戻します。
女性は僕を室内に入るように促した後『ごゆっくりどうぞ』と言って、付かず離れずの距離をとった。
…。(アンケート記入なしか?…残念(謎))
室内チェック!
おねぇさんのお言葉に甘えて、ゆっくりと室内空間のチェックをすることに。
特徴的だったのは、このモデルハウスもFくんの家と同じで天井が高い。基本的にそういうコンセプトで設計されているらしい。
うーん…
悪く言えば、全体的にはやはり普通である。だが中庭との繋がりや、すっきりとした導線の確保、インテリアの統一感等、小技は効いている。
居心地は悪くない…。
1階、2階の隅々まで一通り見せてもらい、僕は“ほんのりスケベ心を抱きながら”女性に話しかけた。
いい家ですね
ありがとうございます
あのー、実は友人がここで家を建てたんです。で、その紹介で来ました
そうなんですか!ありがとうございます!ちなみにどなた様ですか?
僕はFくんの事を話した。すると、よく知っていた。Fくんを案内したのはこの女性らしい。
そして、僕のこれまでの住まい作りの経緯を説明し、今は普通が一番かもって思ってる事、未だに迷いがあることを洗いざらいストレートに話した。
というのも、変に取り繕ったり、或いは濁して話すことは、もしこのビルダーで住まいを建てるとなった時に障害になりかねないからだ。
つまり『こっちは面倒な客だけど、一緒にやってくれる?』『イヤだったら断っていいよ?』ということを最初に示したかったのだ。
すると、女性は造り手としては若干聞きたくないようなことを話しても、イヤな顔を一つせずに熱心に話に耳を傾けて、僕の話すことをしっかりとメモを取っていた(かわいい)
…。
…?
やっぱり、もうここに決めてしまおうかな(2回目)
小一時間夢中になって話して、話題がつき始めた頃に女性は呼吸を整え、力強くこう言いました。
シンプルで居心地の良い住まいを提案することにかけては、当社は自信があります。そういうことであれば、是非おまかせください!
!!
なんとも嬉しい受け答えだった。
掲示板などでは、割と客を選ぶと聞いていたビルダーで、断られても仕方ないと思っていたのでその喜びはひとしおだった。
すぐにでも話を進めたかったが、僕は『妻に聞いて改めて連絡をする』と告げ、その日は帰路についた…
妻に報告
家に帰り、僕は早速妻にモデルハウスの感想、ビルダーの考え方などその日あったこと(担当の女性が可愛かったこと以外)を報告した。
すると、妻も一考の余地ありとの考えを示し、打ち合せをしてもらおうという結論に至った。
でも…いいのかなぁ…
これって完全に置きにいってるよな…
こちらから『あなたのところ最高です!お願いします!』って感じじゃなくて『特に嫌いじゃないからお願いする』っていうのって…
でも、ぶっちゃけさ、皆んな家を建てる時ってこんなもんなのかな…
予算が合うし、特にイヤな部分があるわけじゃないし、それなりにブランド力もあるし、施工だってしっかりしてる…
まぁもしかすると、こういうほうが上手くいくかな…
任せてみようかな…
この行為が明らかに妥協であることは、当時の僕は知る由もない…
つづく…
ということで、本日も最後まで読んで頂きまして本当にありがとうございます!それではまた次回お会いしましょう!
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