僕の失敗。マイホーム編。

普通の家造りで満足出来なかった僕。失敗から学び、自分にとって最高の住まいを手に入れた僕とそれを造った変態達の話。僕の失敗。ライフスタイル編も合わせて読んで頂けたら幸いです。

It's better to
burn out than
fade away


これから住まい造りをする人に捧ぐ…

【新装版】第58話 妻の僕への思い。

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f:id:burning0069:20170626095856j:plainどうも僕です。

 

老舗ビルダーの営業さんに謝罪を受け入れてもらって、無事に和解に至ることができた。ひとまずは安心だ。

 

しかし、この和解が意味するのは『老舗ビルダーとの契約』であり、僕の『完全敗北』である。

 

当時この時…

 

もうさ…疲れたよ…建てれればなんでもいいよ…もう…安らかに眠らせてくれ…

 

と、いうような”ヤケクソ”のような気持ちがほとんどであった。それほどまでに住まい造りに絶望していた。

 

まぁ当たり前といえば当たり前だ。『夢も希望も持てない家』に何千万もの金をつぎ込むなんて狂気の沙汰だ。

 

絶望しかないぜ…

 

僕の敗北は決定的だし、腹を決めてこのまま終わるしかない…

 

しかし!予想外の展開に…!

f:id:burning0069:20170626101325j:plain老舗ビルダーと和解をして以来、その後は特になにもなく契約日までの日々を過ごしていた。

 

気持ちが折れた? 燃え尽きた? どのような表現が適切か分からないが、とにかく『喪失感と敗北感』で何もする気がしない感じが続いていた。

 

そんな折り、当時住んでいた自宅にて妻と食事をしているときである…

 

家の事なんだけど… 

 

なに? 一人でやったらいいじゃん。金は払うからさ

 

…。

 

まったく…!家の話をすんじゃねぇよ!飯がまずくなる! それに僕は宣言通り『基本的にノータッチ』なんだ。

 

契約にも行かないし、打合せも行かない。金は出すから勝手に好きなようにやってくれよ。

 

と、露骨に文句の雨あられを浴びせかけたかったが、また喧嘩になるので『ちょっとしたイヤミ』程度に留めておいた。

 

もうあとは契約して建てるだけだよ?良かったねー(ゲス顔)

 

!!(睨)

 

なに? なんか不満なの? この前、僕が老舗ビルダーに謝ってきた時だってなんか微妙だったし。

 

せっかく下げたくもない頭を下げて、話をまとめてきて、更に金は出すから好きなように家を造っても良いって言ってるのに、何なんだよ!!そのリアクションは!!

 

僕がどんな思いで、あのクソ営業さんに話をつけてきたと思っているんだ。

 

僕の(歪んだ)優しさを素直に受け取りなさいよ!じゃないと、僕の敗北や妥協に意味がなくなってしまうじゃないか!

 

この女は本当に自分のことしか考えてない!(特大ブーメランですね)僕の気持ちのことも考えろよ!気分で住まい造りをするんじゃねぇよ!! 

 

あー!段々ムカついてきたわ!

 

と、僕の怒りのボルテージがMAXになりかけた、その時…意を決したように、妻がこう言いました。

 

 やめる

 

!?

 

…!

 

…えっ?!

 

なに?…なんて?…バルス?

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バルス…? 

 

いや、違う。(似たようなもんか)確かに『やめる』と言った。急に何なんだよ!とにかく僕は面倒はゴメンだ!

 

やめる?なにを?

 

老舗ビルダーで契約するのをやめる

 

ほほう…そうきたか…!僕の(歪んだ)厚意を踏みにじるわけだ。なるほどね。あー、そうですか!

 

そして、さっきの僕のイヤミに対してのお返しですか!!そうですよね~、イヤミを言われたら、言い返さないと腹の虫がおさまらないですもんねー!

 

ここでいつも通り、僕のクズっぷりがまたもや発揮される。

 

なにそれ!?僕に対する、あてつけ?

 

完全な被害妄想である…

 

私もこの家は欲しくない

 

なんで?気に入ってたじゃん?意味が分からない。今更なんなの!(怒)

 

クソ!超面倒くさい!!もう、何もかもうんざりだ!! 住まい造りなんてものは、この世からなくなってしまえばいいのに!!

 

あなたが幸せになれない家なんて建てても意味がない。だから契約しない(怒)

 

!!!!

 

なんてこった…

 

僕は妻の為にと思い、自分の理想の住まい作りを諦めた…

 

そして、妻は僕の為にと思い、自分の理想の住まい作りを諦めるというのだ…

 

しかし…!!

 

いや、いいよ!大丈夫だから、家建てなって!

 

いやいやいや、いいって!建てないから!

 

だーかーらー、僕はもういいから気にしないで、好きなの建てなって!

 

そっちこそ、気にしないでって!

 

責任のなすりつけ合いですね。

 

それもそのはず、僕も妻も潜在的にはどんな家(ハード)が良いかってことより、どういうふうに暮らしたいか(ソフト)ってことに価値観を持っていたのだが、当時この時点では明確にそれを認識する事(口に出して表現する事)が出来ていなかったからだ。

 

そんな曖昧な認識の中で、老舗ビルダーとの話をポシャらせたとしても、その先が見えてこなかった。

 

つまり2人とも、この先『どうしたらよいか、皆目見当がつかない』から、お互いに主導権を譲り合った(なすりつけ合った)『非常に醜いやり取り』である。

 

ただ、僕も妻も土壇場で防衛本能と申しましょうか、違和感みたいなものに気付く事が出来ていたので、とりあえず契約をやめること”だけ”は決定した。

 

上手く言えないけど『老舗ビルダーは違う』ってことだけは分かったってことよ!

 

ちなみに、もう一つ妻がやめると決断するに至った理由があります。

 

妻は数多くのプランを作って、打ち合せしているうちに『何回も家を建てた気持ち』になっていたようです。

 

エアギター的な、エア建築で満足したから。 

 

…ですって

 

その後、老舗ビルダーには『申し訳ありませんが、少し考えさせて下さい』と伝え、了承をもらった。

 

まぁ、事実上のお断りの連絡なんですけどね!

 

ちなみにこの話は…

 

 …

 

 

契約日の2日前の出来事である。

 

つづく…

 

ということで、本日も最後まで読んで頂きまして本当にありがとうございます!それではまた次回お会いしましょう!

 

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