どうも僕です。
いつも読んで頂きましてありがとうございます!
今回は要望について少し書きたいと思います。
初めての方は過去のブログからお楽しみ下さい。住まい作りでの体験談を物語り形式で綴っております⇩⇩⇩
あっ、あと、もう一つブログをやっています。よろしければ是非。最新記事は、こんな僕を慕ってくれた数少ない後輩との第5話を書いています。
もう一つお知らせを…
僕の記事を広島住宅総合館様のウェブサイトに掲載していただきました。広島で住まい造りをされる方へ情報提供をしているサイトです。是非ご一読くださいませ。
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薄っぺらな打ち合わせ
僕がとある老舗ビルダーと打ち合わせしていた時の話です。
プランを造っても造っても納得のいくものが出来ずに迷走しまくって、どうにもこうにもならなくなり、話し合いの結果、最初から作り直すことになったんです。
もちろんその作りなおしたプランも、最終的にはお蔵入りとなったんですが…
で、プランを作りなおすにあたって、もう一度要望を聞き直すということになりました。
もうこの時点で、全員が満身創痍。設計さんも営業さんも半ば嫌気がさしていた状態。
営業さんと設計さんの心中は僕らに対する軽蔑の念が猛威を振るい、もうあんたらの言う通りにするから、それで決定にしてくれと言わんばかりの状況。
それも当然だ。毎度毎度プランにケチをつけられ、挙句の果てにプロが作ったプランに素人である僕達が勝手に筆を入れる始末。
玉子を投げつけられ、呪いの言葉を1000個浴びせかけられても文句の言えないほどの侮蔑極まりない事を平然とやってのけているのだから。
で、なぜこのようなことが起こったのか?
信頼関係が築けていなかったことが一番の原因なのだが、それ以外に大きくこの事態に影響しているのが、ブログでも何回も書いているが「共通の認識」の問題だと考えます。
共通の認識が無いばかりに、時間と労力ばかりが奪われ、打ち合わせが非常に薄っぺらな物になっていたのです。
では、その「共通の認識」とはどういうことなのかを実例を挙げて書きたいと思います。
実例。真意が届かない…
これは造り手側だけに問題があるのではなく、住まい手である僕達にも問題があった。
僕の要望の出し方がいけなかったのだ。要望の出し方を間違ってしまっていれば、何回打ち合わせをしようと、結果は同じ。
事実、僕はおびただしい枚数のプランを造ったが一つも採用にはならなかった。
実例を挙げると、プランを作りなおすにあたって、まず一番最初に上げた要望が「家の形状を正方形にしてくれ」というもの。
これは決して正方形の家が欲しかったわけではない。正方形の形状にこだわりがあったわけではないのです。
この「正方形にしてほしい」の真意は「正方形にして躯体のコストを下げたい」だったのです。
当時僕はネットなのか雑誌なのか定かではないが、何かの2次情報で「躯体を正方形にするとコストが下がる」という付け焼き刃的な知識を持っていたのです。
つまり、目的(真意)はコストを下げたいという要望だったのです。
しかし、造り手の認識は違いました。「この人は外観のデザイン上のことを要望している」と取られたのです。
なぜ僕がそれを要望したのかに言及することはありませんでした。僕も、正方形にするということはコストを下げることだという認識でいたので言及はしませんでした。
そうして造られたプランは、同じ見積もりで、ただ家の形状が変えられただけのプランが出来上がってきたのです。
僕は出てきた見積もりを見て震えました。「安くなってないじゃん!こいつら予算を使い切るためにボッタクリにきてるな!」とまでは思いませんでしたが、すれ違いは加速しました。
ちゃんと説明していれば、こんなことにならなかったのにアホでしょwでもさ、ちょっと言い訳させて。
僕の例は極端ですが、表面上の言葉だけでは伝わらないことが多すぎるのと、そして住まい手は素人で、ちゃんと要望の真意を言葉で表現できることは稀なんじゃないかな。
殆どの人がおっかなびっくりで、いっぱいいっぱいの状態。決めることも多すぎてちょっとしたパニック状態で、何を話せば良いのかすらわからない。
そんな状態で、正しい要望を論理的な説明を付けて出すのは至難の業ですよ。
真意を伝えるために
建物の形状や、部屋数、トイレの数、各部屋の広さ、天井の高さ、窓の大きさ、そういう要望を言うのではなく、なにがしたいか?なにが目的か?ということにフォーカスしなければ共通の認識は生ませれません。
よって、要望を挙げるときは、とにかく拙い言葉でも恥ずかしがらずに目的を伝えることをお勧めしたい。とことん目的を伝えまくって、一つでも多くの共通の認識を作り上げることに徹して欲しい。
僕はそれが出来なかったので、何度もプランを作り直すハメになりました。そして、最終的に全てボツ。
目的の明確化(言及)がなされずに表面上の仕様を決めてしまっては、どこまでいっても満足のいくプランは作れません。僕は身を持って体験しました。
どうかこれから住まい造りをされる方は、僕のようにならないでください。要望を挙げるときは仕様を言うのではなく、目的を伝えて共通の認識を共有してください。
僕の失敗談がみなさまのお役に立てれば幸いです。
ということで、本日も最後まで読んで頂きまして本当にありがとうございます!次回またお会いしましょう!
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