僕の失敗。マイホーム編。

普通の家造りで満足出来なかった僕。失敗から学び、自分にとって最高の住まいを手に入れた僕とそれを造った変態達の話。僕の失敗。ライフスタイル編も合わせて読んで頂けたら幸いです。

It's better to
burn out than
fade away


これから住まい造りをする人に捧ぐ…

【新装版】第17話 斜めに構えた打ち合わせ。僕の得たもの。その3

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f:id:burning0069:20170426170924j:plainどうも僕です。

 

どうにかこうにか打ち合わせを終え、家に帰ってきた僕と妻。

 

家に帰ると、妻は貰った家具のカタログを嬉々として眺めながら上機嫌で、あーでもないこーでもない言っていたが僕は聞こえないフリをした。

 

話に乗ろうものなら、怒涛のごとく妄想を爆発させて、これでもか!と言わんばかりにブロカントテイストの家を熱く語るに違いない。

 

更に少しでも水を差すようなことを言った日には、壮絶な夫婦喧嘩が展開されることは火を見るよりも明らかだ。

 

…(今の妻に何を言っても無理っぽいな)

 

僕は心のなかでそうつぶやきながら、録画していた探偵ナイトスクープを無言で観た。

 

さてさてどうしたもんか…

 

今後の方向性

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とりあえず今回の打ち合わせでは、ローンについてフラット35は審査基準が違うということで一度審査申請をやりましょうという話になった。

 

しかしながら、確実性がないのと否決になった場合に否決の履歴が残り、その後の展開に影響するかも知れないということで最終的な結論は『ローンは一時棚上げ』となった。

 

つまりは『契約』は棚上げということである。

 

だが、工務店側はそれでも良いということだったので、今後も打ち合わせは続行するしだいとなった。

 

 契約は一旦保留!

 

また、幸いなことに現在ざっくりと計画している『建物予算』に対しても、信用情報がキレイになれば金額的に満額融資が受けられるんじゃないかという見解。

 

買う買わないを別にして、これは嬉しい見通しですね。

 

しつこく話しかけてくる妻… 

ファーストプラン楽しみだね〜

 

そうだね(棒)

 

僕は探偵ナイトスクープの桂小枝の爆笑小ネタ集を観ながら、生返事を繰り返していると妻が少し苛立ったようにこう言いました。

 

気に入らないのは分かるけど、露骨にそんな態度とらないでくれる?(威圧)

 

あまりの圧力に屈し僕は思わずこう言いました。

 

…申し訳ございません…(おびえた目) 

 

プラン考えてる時楽しそうだったじゃん(テレビのリモコンのオフボタンを押しながら)

 

ま…まぁそれは楽しかったけど…(同調圧力に押し潰されながら) 

 

自分の意図する返事を貰えたことに気を良くした妻は『紙とペン』を取り出して、こう言いました。

 

ちょっと想像して自分で図面書いてみる?

 

図面作成!!

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そう言って妻は早速、アンケートに書いた内容を図面に起こし始めた。

 

妻はわりと絵を書いたりすることが得意で、小中学校の時は市のコンクールなどを総ナメにするほどの実力の持ち主。

 

得意げに真っ白な紙を次々に埋めていく姿は、さながら売れっ子漫画家のようだった。

 

さらり、さらりと書くこと15分。 完成した図面を見て僕は驚愕した。

 

!!!

 

出来上がったのは予想通りのよくある企画住宅で見るような図面…

 

予想はしていたが、ここまで露骨な『よくある間取り』になるなんて…妻は気がついていないのか…?

 

今妻はテンションが上りきっている…盲目的になるのは仕方ない。

 

まぁ流石にどこかで気がつくだろう…このクソプランに!

 

そんなことを考えながら、楽しんでいる妻を鼻くそをほじりながら僕はただただ傍観するしかなかった。

 

そして、1週間後3回目の打ち合わせ

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気は進まないが、打ち合わせの約束は守らなくてはならない。1週間後3回目の打ち合わせをするために工務店へ向かった。

 

今回の打ち合わせではファーストフランの提示がある。とりあえず見るだけ見ることにした。

 

どうもお世話になります。ファーストプランが出来上がりました!

 

うーむ…!興味は無い家だけど、ファーストプランってのはちょっとテンションあがるなw

 

さてさてどんな感じかしら…

 

営業さんは前置きとして、僕達の要望の取りまとめて説明をする。

 

テーブルに伏せられたプランが気になって、営業さんが話している内容が全く入ってこない!

 

御託はいい!早く見せろ!

 

説明が終わると、営業さんは満面の笑みでプランを差し出してきた。

 

それではこちらになります

 

僕と妻は前のめりになりながら、食い入るように図面を見た。 

 

こっ…これは…!!

 

 

 

 

 

妻が書いた図面とほとんど一緒やんけ!!

 

そのプランは絵が得意というだけの『建築のプロでもなんでもない妻』が15分ほどで書いたプランとほとんど変わらないものをCADで清書しただけの代物であった。

 

えっ…あれ…注文住宅って…こんな感じなの…?

 

確かに要望をあげた通りになってるけど…?

 

なにかプロっぽい特別な提案とかないの…?

 

素人が書いたレベルと同じなんて…(白目)

 

ドン引きしている僕に営業さんはアントニオ猪木バリのテンションでこう言いました。

 

どうですか!

 

…。

 

黙りこくって、おそらくこんな顔をしているであろう僕に狼狽えたのか、営業さんは確認するような言い方でもう一度問いかけた。

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旦那様、いかがでしょう?(汗)

 

…。

 

うーん…どうって言われてもなぁ…ストレートに「ショボい!」なんてことは小心者の僕には言えない。

 

ここは一社会人として相手が傷つかないように言葉を選ばなければ…

 

よ…要望通りのプランですね…

 

そう言って、横にいる妻の様子をうかがってみると、流石に夢から覚めたのか「絶対ダメ無理!」と言わんばかりの表情をしていた。

 

一気に現場に不穏な空気が漂う…

 

つづく…

 

ということで、本日も最後まで読んで頂きまして本当にありがとうございます。次回またお会いしましょう!

 

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