どうも僕です。
妻と今後の住まい造りの方向性を話し合った結果、値引きされた分の資金を『実用性ゼロの過度な装飾』に再投資することになった。
当時の僕は一体何を考えていたんだ…
しかも、本当は欲しくない家なのに…
今考えてみても、当時何故そのように考えたのかハッキリしたことは分からないが、おそらくはただの『自己顕示欲』だろう。
この時点では老舗ビルダーで家を建てることからは逃れられないと思っていたので、それなら少しお金をかけて、誰もやらないような感じで派手な住まいを作ることによって…
「どうよ?すげぇだろ?」とか「僕はこれだけ出来るんだ」とか「お前にこれが出来るか?」っていうようなことで…他者との違いをこれ見よがしに自慢して、自分の欲望を満たしたかっただけかも知れません。
人間として薄っぺらい…
でもさぁ、でもさぁ、またまた言い訳させて!
誰だってあるでしょ?そういうの? 見せつけたい的なやつですよ!車とか服とかバッグとかでよくあるでしょ!
ねぇよ。
それでは本編をどうぞ…
最悪なチームでの住まい造り
実は前回の打ち合わせをしてから、プランを煮詰めていく話し合いを複数回にわたり老舗ビルダーと重ねていた。
ちなみに、第二の矢として用意した工務店には『少し考えたいから時間を下さい』ということを伝えて保留に。
それにしても、こんなメンツでの打ち合わせってどうなんだろ…?
気に入らない事を腹に抱えながら、とにかく自己顕示欲を満たそうとする僕。
人と違うことをやって目立つんだー!!
物欲を満たさんが為に、ひたすら無作為に欲しいものをプランに放り込む妻。
だって、欲しいものは欲しいじゃない!!
『使い勝手や住み心地など一切無視した要望』に何も言わなくなった営業さん。
どうぞお好きになさってください。私は知りません。
作ったプランに散々”ケチ”をつけられるは、筆をいれられるはでうんざりしている設計さん。
もういい加減にして!!
完璧な布陣です。(失敗するには)
傑作の最終プラン大決定…?
冒頭にも書いたが、実はこの時かなりの打ち合わせをしていた。(途中、営業さんの都合で何ヶ月か打ち合わせをしていない時期があったが)
すなわち、もうすでにプランを煮詰める為に、少なく見積もっても15〜16回は図面の書き直しを行っていたのである(アホか)
ゆえに、今回の打合せは”いい加減”最終的な間取りを決めようというのが命題となっていた。(圧力をかけられていた)
そして、この時、間取りに関しては『妻が納得のいくもの』を前回までの打ち合わせにて捻り出していた。
やっと出来ました!
で、今回、その図面があがってくるということだった。
最終プラン提示!
早速、設計さんがA3用紙にプリントされた図面を広げて僕達に見せた。
最終(にしてください)のプランです
差し出された図面を確認する僕と妻…
!!
これぇ…
あっちこっちいらんところに、梁や柱が出まくってるじゃん。
間取りはしっかりと要望通りになってはいるが『なんでここに梁が?』『ここ人が通る所なのに柱が…』ってな感じでおかしなことになっていたのだ。
『前に言ったよね? こういうの嫌だってさ?』と僕は口には出さねど、設計さんに目で訴えかけるが微動だにしない。
確認せずとも、もちろん設計さんもその辺はわかってるはず。
なのに、全くのノーリアクション。いや…寧ろ『してやった感』が表情に表れている。
僕はガマン出来ずにこう切り出しました。
あの…ここ、(梁が)出ちゃってますよ…(震え声)
はい。出ます(威圧)
…。
僕は設計さんの毅然とした態度に戦慄した。
というのも、これまでの殺伐とした雰囲気の中ででも、設計さんは割りと穏健派であったからだ。
どうにもならないんですか?
なりません(棒)
女性同士、比較的仲良くやっていたはずの妻に対しても、この塩対応っぷり…
……。
……。
……。
最早これまでである。こうなってしまってはどうしようもない。
唯一まともに話が出来るというか…協力的であった設計さんまでこの有様では『完全にお手上げ』である。
構造上必要なものであるうえに、僕たちの非礼によって設計さんの協力が得られないのであれば、もうどうしようもない。
素人が構造計算や設計など出来ないのだから…
クソッ…!柱や梁を上手く収めたり、活かしたりするのは設計のプロであれば、なんとかなることもあるはずなのに…!
助けてくれよ!!協力してくれよ!!
しかし、この状況ではそうは問屋がおろしません!
散々素人にケチをつけられ、やり直しをさせられれば誰でも”激おこ”になり「この人の為に工夫してやろう。頑張ってやろう」などとは絶対思わないのである。
もう完全にやっつけですね。僕達のような面倒くさい客はさっさとやっつけたい気持ちはわかるけどさ…
嗚呼…なんてこった…
こうして僕たちは"無事に"設計さんに見捨てられ、泣く泣くこのプランを受け入れるのであった。
つづく
ということで、本日も最後まで読んで頂きまして本当にありがとうございます!それではまた次回お会いしましょう!
にほんブログ村ランキングに参加してります。皆様のポチッと応援が更新の励みになります。応援の程、宜しくお願い致します!