どうも僕です。
さてさて…第二の矢として用意した工務店との打ち合わせを終えて、少し状況が変わってきた事に安堵する僕。
与沢くんの登場は想定外ではあったが、妻の心が少しずつ傾いてきているのは確かだ。これもおっさんの人柄と工務店の誠実な家造りの賜であろう。
このまま、おっさんのところに鞍替えできればなぁ…
その翌週、老舗ビルダーとの打ち合わせが予定されていたので僕たちはヤツらの会社に向かっていた。(この頃は毎週打合せしていたな)
それにしても、あの老舗ビルダーの営業さん全く持って気に入らねぇ。おっさんと打合せした後だと余計にそう感じられて仕方ない。
いやアレですよ? 僕にも問題があるのは百も承知でございますよ?
でもなぁ…ちくしょうめ…
あー、打ち合わせ行きたくねぇぇぇぇぇ!!
と思っているうちに着いてしまい打ち合わせ開始。なんでこういう時って時間が直ぐにやってきてしまうのだろう…
一番最初の見積もり提示
今回の打合せも、営業さんと一緒に設計さんも同席している。設計さんは全く僕達と目を合わせない。
それもそうだよな…
散々自分が書いたプランにケチつけられて、なんにもわかってない素人に『これでもか!』というくらいに図面に筆を入れられたら誰だってこうなる。
本当ならやりたくない仕事を『やらされてる感満載』の表情が露骨に浮かび上がっている。
でも、こっちだって引くわけにはいかない。ここは気を取り直してビジネスライクに大人の対応をしよう。
そう思い、僕は気持ちとは裏腹の満面に笑みで挨拶をした。
宜しくお願い致します… !!
宜しくお願いします(真顔)
お願いします…(引きつりながら)
…(うわぁ…感じ悪いなぁ…)
僕ってもしかして、めっちゃ嫌われてる?
ってか、こんなふうになってるのに、これ以上ここでやる必要があるのだろうか?
疑問符だらけだが、妻がこの老舗ビルダーで話を進めたいという意思があるうちはやり続けなければならない。(一体なんの罰ゲームだ?)
雰囲気が異常にして過剰に悪い中、実は今回は一発目の見積書が提示される打ち合せであった。
一通りの説明があり、見積書が出される。
ちなみに建物の予算は2500万で考えており、事前にその旨を念を押して伝えてある。
果たして一発目の見積金額は如何に?
…
…
…
…
2800万…!
…。
…。
あれぇ…(汗)結構いったな…(焦り)
約40坪で2800マソってことは坪単価70マソだよな? 地方のビルダーで70万って…高くない?普通?どうなの?
2800万ですか…
僕さんの場合『こだわりが強く』造作の物が沢山あるので、どうしてもこれくらいになってしまいます(淡々と)
確かに今回の計画では…
※画像はイメージです。
こんな感じで仕切りや欄間を造作したり…
※画像はイメージです。
こんなふうに床を無垢材でヘリンボーン仕上げにしてみたり…
※画像はイメージです。
更には、こんな感じでキッチンを造作したりしている。
これだけの造作をすれば、このくらいはいくのか…? いまいち相場がピンとこないがプロが言うってことは一理あるのか?
でもさ、なんかさ、僕の思い過ごしかもしれないけど『予算に合わせるために、頑張ってこの見積もり作りました』的なものが一切感じられないんだけど…
もしかして、僕達の依頼を”断るため”に少し高い見積もりを作ってきたのか?
話はちょっと変わるが、住宅業界では『取ってはイケない客』というものが存在する。
で、断るための常套手段として見積もりを『フカして』提示し、諦めさせて体よく断ることは往々にしてあるらしい。
うーむ…そういうことなのか…?
まぁ、今そんなことを考えても確かめる手段はない。とにかく今はこの見積書について掘り下げて話す事を優先させよう。
無慈悲な鉄槌
営業さんは見積書を出した後、ずっと僕達を毅然とした眼差しで見据えている。厄介な予感しかない。
あのー、これぇ、少し安くなったりしませんか?
なりません(キッパリ)
即答しやがったな。この野郎…
営業さんは『テロリストとは交渉しない!』というようなテンションで強硬な姿勢を完膚なきまでに”はばかること無く”僕達に示してきた。
…。
造作をやめたり、仕様を下げればコストはさがります
!!!(知ってるわ!)
おいおい…分かりきったことを言うんじゃねぇ!!そんな切って捨てるような言い方をせずに、もう少しコストダウンのアイディアをくださいよぉぉぉ!!(号泣)
それとも、断るという思惑の他に造作をヤメさせて『規格内で収めて粗利を稼ぐ』っていう思惑でもあるのか?
まぁ今はこれ以上、この件に関して突っ込んでも良い材料は出ないだろう。値引きに関しては後回しだ。
そもそも、まずはこの見積もりが適正かどうか持ち帰って検証しなければ。その作業をしなければ、この営業さんにつけ入る隙きが全くない。
僕は気持ちを切り替えて、一旦状況を整理するために妻に意見を仰いだ。
どう?
これからコストダウンしていけばいいんじゃない?
クッ…!妻は相手の思惑に思考を至らせることなく、やる気満々だ。感覚が麻痺してきているのか?
打ち合わせは後半戦へ…
つづく
あとがき
今日のブログを書いていて、当時老舗ビルダーの営業さんに『僕さんはこだわりが強い』と言われたことについて少し思うことがあるので語りたいと思います。
そもそも、こだわりってなんだ? と思い、改めて言葉の意味を調べるためにググってみたところ、一番上にヒットしたのが…
『特別の思い入れ』ですって。
そう。これなんですよ。つまり、この『特別な思い入れ』が強いって営業さんは言うわけですよ。
でもさぁ、これってさぁ…
当たり前のことなんじゃない?
だって『夢のマイホーム』ですよ?
一生に一回(何回も建てる人はいるかもしれないけど)の一大イベントですよ?
そして、普通の人は人生で一番高い買い物じゃないですか?
むしろ特別な思い入れ以外ないじゃん。
当時、妻は本当に自分が理想とする住まいを建てる為に、住まい作りと真剣に向き合って、色々とプランを考え行動してました。(僕は楽なほう楽なほうへと逃げてましたけど)
なのに、真剣に向き合えば向き合うほど、特別な思い入れを持てば持つほど、売る側からしたら、面倒な客だという烙印を押されてしまう現実。
悪夢かよw
ちまたの住宅雑誌や住宅メーカーの謳い文句には『こだわりの家づくり』みたいなキャッチコピーが氾濫しているのに、いざこだわってみたらキ◯ガイ扱い。
すみません。キチ◯イは言い過ぎました…
僕たちは極端な例かもしれないけど、”多かれ少なかれ”そういう事は存在するんです。
まぁこの手の問題もお金があればすべて解決するんですが、そんな人達は全体のどれくらい存在するのでしょうか?
ほとんどの人達が限られた予算、条件の元で住まい作りをしなくてはならないんです。
その限られた条件の中で、どうにかこだわりを…いやもとい夢を叶えてやるのがプロの営業マンってもんでしょうが!!(号泣)
誰か僕らを見つけてくれ…!!(意味不)©進撃の巨人
(我ながらアホな発想ですねー)
僕はもう入居済なので、この現実に悲しむことはないのですが『なんかムカつく』じゃないですか。(勝手にムカついてろアホが…)
こういう思いがあって、僕は住宅の営業マンが大嫌いですw(別にお前に嫌われても痛くもかゆくもないし、営業マンもお前みたいなヤツ大嫌いだけどな)
金と効率しか考えてない営業マンなんか滅びてしまえ!!(アホか。言い過ぎだろ)
いかんいかん…調子に乗って色々言い過ぎたんでこのへんで失礼します。
では、また次回お会いしましょう!
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