どうも僕です。
今回のテーマは住宅の宣伝のキャッチコピーとしてよく使われているワード…「上質な空間」これについて少し書きたいと思います。(過去記事完全リライト)
上質と言うと一部のお金持ちだけに許された特権のように聞こえますが、僕はそうは思いません。
お金をかけずとも上質な空間は造ることが出来ます。
住まい造りの方向性を模索している方、ぜひご一読して頂き何かしらの参考になれば幸いです。
初めての方は過去のブログからお楽しみ下さい。住まい作りでの体験談を物語り形式で綴っております⇩⇩⇩
あっ、あと、もう一つブログをやっています。よろしければ是非。最新記事は、ジョジョ第5部巡礼イタリア旅行記南イタリア最終章「遺跡ポンペイ犬の床絵編」を書いています。
はじめに
「上質」という言葉の意味を調べてみると”質が上等なこと”というのがヒットしました。そのまんまですねw
確かに高級で高品質な物をふんだんに使えば、言葉通り質が上等な空間が出来上がるかもしれません。
でもさぁ…
「そんな金ねぇよ!」というのがリアルなところではないでしょうかw
とは言うものの、だからといって諦めなきゃいけないってことでもないと考えます。
僕が思う上質な空間というのは、限られた立地条件、限られた建材、限られたゾーニングのポテンシャルを最大限に引き出したもので構成された空間こそが上質な空間ではないかと思うんです。
既製品だろうと、造作であろうと場面場面で最高の見せ方、収め方、最高の組み合わせを駆使すれば十分上等な空間になるのではないかと。
その部材、建材、土地の限界にチャレンジすることによって生み出される効果は高級なものに決して引けを取らないと考えます。
安藤忠雄が以前こんなことを言っていました。
「コンクリートというありふれた物をいかに良く見せるかに挑戦したい」
創意工夫と美意識があれば安価なものでも素晴らしい空間が造れるということです。
人それぞれ好みや趣向や価値が違うので様々なテイスト、方向性がありますがポテンシャルを引き出すと言うのは同じです。
繰り返しになるけど、ありふれたものでも使いようによっちゃマジで可能性を秘めています。一手間加えるだけで全くの別物になります。
ということで(前置き長ッ!!)今回は僕の家で採用したお金をかけずに少しでも上質な空間を演出するためにした工夫をご紹介したいと思います。
目に入ってくる余計な情報を少なく
僕は住まい造りにシンプルを求めました。ということで如何に今あるシンプルな物のポテンシャルを引き出すか? という作業をしたのです。
なぜシンプルにしたのかという理由は後述するとして、シンプルな空間とはそもそもどんな空間なのか?
僕は目に入る情報が少ない空間だと思います。
かと言って、なんでもかんでもなくしてしまうエセミニマリストみたいなことはしたくない。それはなーんか違う。
そんなことを思っていた時、僕の住まいを造ってくれた変態達が言っていたのが「見たいものは見る、見たくないものは見えないようにする」でした。
極めて当たり前でシンプルな考え方ですね。僕も非常に共感した覚えがあります。
ということで変態達が着手したのが窓枠を消すことでした。
どうでしょう。FIX窓の枠が完全に消えているでしょ。
これ特殊な窓枠を使っているわけじゃないんです。普通の安価なYKKのプラマードです。このように要所要所で余計な情報を消すと、かなりの量の情報を圧縮出来ます。
お金を掛けないちょっとした収めの工夫でプラマードのポテンシャルを最大限引き出して上質さを演出できるんです。
色を統一しよう
様々な色が何の脈絡もなく使われている空間は非常に多くの情報を視覚に流入させます。
その結果、造りはシンプルなはずなのになんとなくシンプルさにかける空間になっていまうことがあります。
一般的にシンプルと言われる空間は色のトーンが統一されているのはこういう理由があるからなんです。
逆に色を統一されるだけで、シンプルさを演出させることだってできるんです。それくらい色の統一は重要なんです。
これならお金がかからないでしょ。
高さを統一しよう
今ある物、なければ困る物のポテンシャルを引き出してシンプルな空間を作るのにもう一つ重要なのが”高さを統一する事”です。
高さを統一し、目線がぶつかるところを少なくすると目に入ってくる情報を減らすことができます。(ヌケ感、開放感にも繋がります)
そうする事によってムダな目線の移動が無くなり、これまた情報量の圧縮が可能になります。
家具の高さを合わせたり、窓の高さを合わせたり、腰壁の高さを合わせたりとこれも他の事と同様に特別何か新しい部材を使わずとも出来る工夫なのです。
高さを変えるだけでそれぞれのポテンシャルが引き出されるんです。
インテリアコーディネートの基本として高さを整えるというのがあります。確かにどんなに良い家具を買ったって、高さや大きさがチグハグだったらカッコ悪いですよね。
窓や建具、腰壁なんかでも同じなんです。分けて考える必要はないんです。その辺に気を付けるだけで結果が大きく変わってきます。
シンプルな空間はそこに置く家具のポテンシャル引き出しやすい
冒頭で書いた僕が住まいにシンプルさを求めた理由は「シンプルな空間はそこに置く家具のポテンシャルを引き出しやすい」からです。
ポテンシャルが引き出されたイイ感じの空間には何を置いてもサマになりやすいんです。
逆にポテンシャルを引き出すことがおざなりになっている空間には、何を置いてもイマイチってことになりかねません。
また家具のポテンシャルが引き出されれば、家自体にも大きな影響を与えます。
家具も住まいも大きな意味で言えば両方共「生活する上での道具」です。その道具達がお互いに作用し合うようにすればより上質な空間になるのではないでしょうか。
質素だろうと簡素だろうと工夫をすれば上質な空間は造れます。
真摯に一つ一つの建材、部材、間取りに細心の注意を払えばお金を掛けずとも上質な空間を手に入れることが出来ます。
皆さん…どうか諦めず既成概念を排除して、あらゆる角度から切り口を変えて住まい造りを進めてください。
何かの参考になれば幸いです。
という事で、本日も読んで頂きまして本当にありがとうございます!次回またお会いしましょう!
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